ギャップと特化とブランド論

昨日、地元の友人達と飲んだ店で、鶏刺しが出てきた。



12月の頭に食品衛生責任者の講習会を受けた時に、
店側の視点だと、生食用の肉を出すのはかなりリスクが高いと感じたが、
この店は、この新鮮な鶏を出して6年になるとのことだった。


■ ギャップ

この店は「とまり木」という店で、地元、鞍手町にある。

「とまり木」
http://tabelog.com/fukuoka/A4007/A400701/40024684/

鞍手町は、全国的に見ても過疎化が激しい地域で、人が全然いない。
こんな場所で居酒屋なんて来る人いるのかと心配になるレベルだ。

また、外観もこんな感じで、


看板こそ綺麗にしてあるが、建物自体は民家のような風体で決して良いとは言えない。

こんな「なり」なのに、めちゃくちゃ美味しい鳥刺しが出てくる。



おすすめは、つくねの刺し身だそうで、
こういうものは全国的にも食べられる場所が限られそうだ。

このギャップはうまいなーと思った。

■ 特化

この店、メニューは全部「鶏」。

(メニューの画像を一部抜粋)

チェーンの居酒屋に慣れている人からすれば、
鶏以外ないのかよ!とツッコミたくなるところだが、その鶏が、
そんなツッコミをはねのけるほど、圧倒的に突き抜けたクオリティなので、
ただただ美味しいという感想、感動だけが残る。


■ ブランド
これこそ、まさしくブランド戦略だと感じた。

先月、一蘭の吉冨社長の話を聴く機会があったが、
「ラーメンといえば、一蘭」というように
「顧客の記憶に粘りつくイメージ」を作り上げる、
すなわち、「ブランド」を作り上げることこそが
経営の本質だという言葉を思い出した。

中途半端にメニューに幅を持たせるくらいなら、
徹底的に自信のあるメニューに特化したほうが、
顧客に感動をもたらすことができるし、
「鶏といえば、『とまり木』」というようにブランドになる。


閉店時間は23時だったのだが、鶏の美味しさにブーストされて、
大いに盛り上がって、結局明け方2時までお世話になった。

店を出るときに大将から、
「つくねが足りなくてごめんね。今日はいつもの3倍仕入れたけど、
お客さんがたくさん来てくれて、全部捌けてしまった」
との言葉。

過疎地と言えど、ブランドを作ればやっていけるもんなんだなーと実感。

やまと@yamaslot
(ご意見、感想ありましたら、Twitterにて受け付けてます)